好きなタレ選んで食べてね やきにく!

ちっす望月です。

昨日は今年の春から僕が入ることになったゼミの教授、先輩、同期と
顔合わせ兼新歓
に行って参りました。


こちらのゼミ、僕は知り合いが先輩同期ともに一人もおらず、
完全なボッチの状態からのスタートなので
本日の顔合わせは個人的に割と大切なものでございました。

まぁいきなり今日の今日で友達が出来るとは考えてもいなかったので
本日の目標は
「浮かないこと」に設定して挑んできたのですが

残念ながらその目標を果たすことはできず、
失敗に終わってしまいました。



いや、僕だって何も作戦を考えずにいきなり戦いに挑むほど
無謀なことはしませんでしたよ!

ちゃんと浮かないための秘策を練ってから参戦したのです!





具体的に秘策の内容を明かすと
「早い段階で酔うこと」。

酔うと多少はコミュ力が上がるし
仮に全力で頑張ってしゃべっても
頑張ってるのではなく「お酒のせい」にすることが出来るので
後々恥ずかしい思いをしなくてもいいから

酔うことは人見知りにとってはかなり大切なことなんですよ。

これ、コミュ力の件は皆なんとなく重要性が分かってもらえると思うのですが
酒のせいに出来ることの重要性があまり世間に浸透していないので
ここで説明させてもらいます。



例えば素面で仮に全力で頑張れたとしても
後々コミュ障がバレると

「あ、望月って最初頑張っちゃってたデビュー君なんだ恥ずかしいヤツ笑笑」

ってなって陰でバカにされるようになってしまうんですが
それを回避することが出来るというのは
実はとっても大事なことなんです。
人見知りはここにアンダーバー引いてちゃんと覚えて活用してください。



この秘策でなんとか、
新歓で誰とも話さないなんて状態、
浮くことを回避してやろう!




そう思って挑んだのですが
まず最初からアクシデント。



新歓の会場は焼肉屋で
今回はソフトドリンクしか飲めない。




出鼻ガッツリ挫かれました。
こんな最初の最初で秘策封じられちゃうの??




頭を死ぬ気でフル回転させて考えます。
どうすればこの環境で新歓を無事乗り越えられるのか。


実は俺はソフトドリンクでも酔える
っていう設定にして頑張って話しかけてみる?

いやいや、そんなことしたら
キチガイ認定待ったなし、
すぐに浮いてしまう。


ではどうしようか??



一通り考えた後に僕は思い出します。


もうひとつ秘策を練ってきたんだ。



そうです、僕等人見知りかつ小心者は
石橋を一度叩いただけでは渡れないんです。

ちゃんと二つ目の秘策を持ってきたんだから
それを活用すれば良いだけの話じゃないか。


二つ目の秘策、というのは
酔っても話すことが出来なかった時ように作った秘策。

それは「タバコをめちゃくちゃ吸う」こと。


タバコを意識的に普段よりも沢山吸うんです。
するとタバコで口がふさがっている状態を作り出せますね?
それにより
「人見知りでしゃべれない」のではなく
「タバコで口がふさがっているからしゃべれない」
と相手に認識させることが可能なんです。

それ以外にもタバコを吸う利点はいくつかあるのですが
それはまた別の機会にお話させてもらいます。




とにかくその秘策を思い出した僕は
すぐに灰皿を探します。



ここで二つ目のアクシデント。
灰皿がない。


なんと僕の所属しているゼミの方々は
皆さんタバコを吸わないみたいで
灰皿がテーブルにございませんでした。


ここで「すいません、灰皿…」と言えれば良いだろ、
と思われるかもしれませんが、

こんな風に色々作戦を練って新歓に行く人間は
その発言を出来るほどのコミュ力がないわけです。






もう八方塞がり。僕には浮く以外の選択肢が与えられませんでした。

でも、浮くとは言えど
極力低空飛行ですむように頑張りました。




まず、今回僕はほとんど肉を食べておりません。

先輩方には「昨日も焼き肉で今あんまり肉は…」
なんて適当に言ったけど大嘘です!
焼き肉めちゃくちゃ食いたかったです!笑

では何故僕が焼き肉を食べなかったのか。


良いですか皆さん。

焼き肉というのは、各々の地方の文化がございます。
自分の肉は自分で育てる文化
人の焼いた肉でも食っても良い文化
人の皿に肉を入れてあげる文化…


日本各地に独自の焼き肉文化があり
そこの文化に従わないと浮いてしまう。

郷に入れば郷に従え、ってやつです。


僕はちゃんとそのゼミの文化に従おうとしたのです。


しかし!!
このゼミはまるでアメリカ。
文化のサラダボールでした。


恐らく己の肉は己で焼くスタイルの人ももちろんいましたが、
その育ててるであろう肉をとって
人のお皿に入れる人もいて。

育ててた本人も大人だから
「それ俺が育てた肉!」なんてキレることはないのですが
ちょっと「え?」みたいな顔してて。

しかも育てるサイドの人は
かなり肉に対して過保護で、
「自分が頼んだ肉は全て自分の肉」という認識だったようで

皿に配る側の先輩が
育てるサイドの先輩の肉を焼こうとしたときも

「は?」みたいな顔をなされてて。








僕は一体どちらの文化に従えば良いんだ!!?

皿に配る側の文化に従った場合、
やはり育てるサイドの先輩から白い目で見られてしまう。
逆に育てるサイドの文化に従った場合
配る側の先輩から白い目で見られてしまう。


何が正解なのかが全然分からない。
一体僕はどうすればいいのか?

悩んだ結果僕は肉を食べない
という結論にたどり着いた訳です。


肉を食べようとするから
文化摩擦、カルチャーショックに巻き込まれてしまう。
それならば肉を食べなければ良いんです。

触らぬ肉に祟りなし。


そこで僕は
肉は食べずに白米で腹を満たすスタイルでいきました。


普段は肉を白米にワンバウンドさせてからたべるので
白米にほのかに肉とタレの味がするんですが

今回はその肉に手を出していないため
ただの白米。

その白米をもくもくと黙って食べてやり過ごしました。







ここで疑問を感じる方も多いかもしれませんね。

「皿に配る先輩がいるなら
そこで配ってもらった肉を食えるのではないか?」

そんな疑問ですよね。

皆さん思い出してください。
僕が肉を食べない理由を、先輩方に何て話していましたか…?

そうです。
僕は「人見知りで肉を食べない」ということを隠すために
「肉は今食べたくない」という嘘をついているのです。

それ故配る先輩も、僕のところには
肉を配らないんですよね。

自らついた嘘で自らを苦しめる。
嘘はつくものではありませんね。







そしてそして、
白米の注文の部分でも僕は大きなミスを犯していたんですよね。

というのも、普段の癖でライス中を選んでしまったのですが
肉を食わない本日

一杯のライス中だけで腹を満たすことは不可能だったのです。




「いやいや、ならおかわりすれば?」

あなたは何を学んだのですか?
おかわりを頼めるコミュ力がある人間は
平気で肉を食べることが出来るだろ!!
それができない人間が「おかわり」を
注文する係りをやってる先輩に言えるはずないだろ!!






ということで、
味のない白米のほとんど会話もせずに食べるだけの
味気ない新歓が終わりました。


初めてです。焼き肉食べ放題が終った直後に
「腹減った」なんて感想を持ったのは。

バカみたいに注文した肉を
最後に死ぬ気で食いきって
「しばらく何も食いたくない」とかなってる
普段の焼き肉食べ放題後の僕に

食わないと食わないでしんどいんだよ、
ということをとても教えてあげたかった。



そして人生初
「焼き肉食べ放題後、締めのラーメン」を食べて
帰宅しました。




もしも「今度新歓焼き肉をやるよ!」
っていう人がこのブログを見ていたら
僕みたいな被害者をもうこれ以上増やさないために
覚えておいてください。

ちゃんと新入生に文化を教えてあげることは
焼き肉する上で一番大事だ、と。